【初心者向き】DeFiで収益を得る方法まとめ

DeFi

突然ですが、DeFiにどのくらい資金が集まっているか知ってますか?

なんと2417億9000万ドル(=約27兆6,932億円)!

しかも1年前の250億3,000万ドル(約2兆8,566億円)と比較すると9.66倍、めちゃくちゃ増えています。

引用元:https://defillama.com/

「なぜこれだけの資金が集まるのか?」

それは世界中の投資家たちが運用先として認めている、つまり利回りが期待できると判断しているからです。

そこで、

「DeFiってよくわからない。」
「DeFiでどうやって収益が得られるのか?」
という疑問に答えるべく、

DeFiで収益を得る方法をざっくりと紹介したいと思います。

この記事でわかること
DeFiで収益を得る方法

  • 貸し出し
  • 流動性の提供
  • ステーキング

【初心者向き】DeFiで収益を得る方法まとめ

DeFiとは

まずDeFiの基本について。

DeFiとは“Decentralized Finance”の略語で、
直訳すると分散型(Decentralized)金融(Finance)のこと。

国や中央銀行のような中央集権的な管理者がおらず、ブロックチェーン上のスマートコントラクトスマートコントラクトとは、ブロックチェーン上で、あらかじめ設定されたルールどおりに取引(トランザクション)などを実行するプログラムのこと。 例えば仮想通貨のスワップを行うスマートコントラクトでは、ユーザーがある通貨を送ると目的の通貨をユーザーに返す取引を自動実行します。によって、仮想通貨の送受金や取引、貸し借りなどの金融に関する手続きを実現したものです。

ブロックチェーンのネットワークに参加しているすべてのPC(ノードと言います)にインストールされたプログラムにより取引データが相互にチェックされ、チェックされたデータは各PCの分散型台帳に保存される仕組み。

  • データの改ざんはほぼ不可能
  • すべてデータが公開される高い透明性
  • 人や建物設備がいらない低コスト

という特徴があります。

例えば銀行が行うお金の貸し付けや通貨の交換などが誰でもできるようになっていて、管理者がいないDeFiでは、従来管理者が得ていた手数料などの収益を資金提供者やネットワーク参加者が得られる仕組みになっているのです。

DeFiで収益を得る方法

順番に紹介します。

貸し出し


まずは貸し出しによって収益を得る方法。

お金の貸し出しは「Lending:レンディング」です。
要するに貸金業。

DeFiのレンディングプロトコルある仕組みが動作するための手順などを定めた決まりのこと。仮想通貨の世界では、仮想通貨の交換や貸し借り、送金などの仕組みが動作する手順をブロックチェーンのスマートコントラクト(プログラム)で定めたもののことを指します。では、貸し出す側が貸し出した仮想通貨の額に応じて、決められた利子が受け取れるようプログラムされています。

一方の借りる側は、別の仮想通貨を担保として預けなければならず、その担保価値のうち一定割合までしか借入ができない仕組み。

資金回収ができなくなるリスクを回避しているというわけです。

この仕組みはスマートコントラクトに刻まれ、どこの誰かを信用することなく仮想通貨の貸し出しが可能。

レンディングでは仮想通貨を預けるだけで年数%の収益を得ることができます。

DeFiレンディングプロトコルはたくさんあり、
(参考)Defi Llama – Lending TVL Rankings

盛り上がっているプロトコルはTVLTVL(Total Value Locked:トータル・バリュー・ロックド)とは、ブロックチェーン上のDeFi(分散型金融)プロトコルに預け入れられた暗号資産の価値の合計を見れば大体わかりますね。

2022/01/13時点の上位3つのプロトコルTVLはそれぞれ

  • AAVE$13.56b(約1兆5529億円)
  • Anchor$9.15b(約1兆478億円)
  • Compound$8.22b(約9413億円)

これだけの資金が預けられているということは、それなりに信頼されているということ。

しかもレンディングは単純なプログラムが多いので、運営さえしっかりしていれば比較的リスクは低いです。

レンディングのやり方やリスクについてはこちらの記事で解説しています。↓

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流動性の提供


次は流動性の提供。

PancakeSwapなどのAMM(Automated Market Maker)型のDEX(=分散型取引所)では通貨ペアのプールを使って通貨を交換する仕組みを採用しています。

通貨交換を安定的に行うためには十分な量の通貨ペアが必要。

AMM型のDEXでは、十分な量の通貨ペアがプール入っている状態、つまり「流動性がある状態」でないと安定的に取引が成立しません。

なので、

DEXは十分な通貨ペアを確保するために、提供してくれたユーザーに通貨交換手数料の一定割合とともに、独自に発行したコインを報酬として支払う方法を採用しました。

これが流動性を提供することによって収益が得られる仕組みです。

この仕組みのことを「流動性マイニング」と言い、通貨ペアのプールのことを「ファーム(=農場)」と呼ぶことから「ファーミング」と言ったりもします。

この方法では年数%〜場合によっては100%を超える収益を得ることが可能です。

資金を預けたユーザーはこの仕組みによって手数料や独自のコインがもらえるので、「余っている仮想通貨を預けたい」というふうに考えるようになるのですね。

流動性の提供はこちらの記事で解説しています。↓

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ステーキング


最後、ステーキングです。

ステーキングとは、所有する仮想通貨を預ける(Stake:供給する、ロックする)ことでブロックチェーンネットワークに参加し、収益を得る仕組みのこと。

ステーキングを説明する前に関係の深い「PoS:プルーフ・オブ・ステイク」の説明をしましょう。

PoSは、ブロックチェーンに新たなデータをつなぐ際の合意形成手法(=コンセンサスアルゴリズム)のひとつで、保有する仮想通貨の量などが多いほど、ブロックをつなぐ権利が得られる確率が高くなるという仕組みです。

そして、取引データのブロックをつなぐ際に報酬として仮想通貨がもらえます。

「ステイク」、「ステーキング」は、PoSを採用する仮想通貨を保有しロックすること。

PoSを採用する仮想通貨は

  • Solanaの「SOL」
  • Cardanoの「ADA」
  • Tezosの「XTZ」

あたりが有名です。

ちなみに、直接PoSに参加しなくても、他者の仮想通貨を預かる「ステーキングプール」というところに仮想通貨を預けて(ロックして)報酬をもらう仕組みも存在します。

厳密に言うとPoSの「ステーキング」と違うのですが、やることと結果は同じなので、これも「ステーキング」と言ったりします。

要するに、

保有している仮想通貨をステイクする(預けてロックする)ことで年数%〜数十%の収益が得られるということです。

ステーキングのやり方はこちらの記事で解説しています。↓

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まとめ

今回DeFiの基本と収益を得る方法をざっくりと紹介しました。

大きく3種類でしたね。

  1. 貸し出し:レンディングといい、仮想通貨を預けるだけで年数%の利息が得られます。
  2. 流動性の提供:ファーミングとも呼ばれ、AMM型の分散型取引所に通貨ペアを提供することで年数%〜100%を超える収益を得られます。ただしリスクが高い場合があるので注意が必要。
  3. ステーキング:単一の仮想通貨を預けてブロックチェーンネットワークに貢献することで年数%の報酬が得られます。

DeFiには様々なプロトコルがあるので、ここで紹介したのはほんの一部です。
今回は初心者向きに基本的なものを紹介しました。

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【注意点】
DeFiで得られる収益は高いもので100%を超えるものもありますが、それなりにリスクがあります。
リスクをしっかりと把握した上で自己責任で投資するという心構えが必要。
失っても困らない余裕資金で少額から始めてみましょう。

以上です。
参考になればうれしいです。

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