毎日使うiPhone。
「最近バッテリーの減りが早い!」「モバイルバッテリーがないとやっていけない!」という状況になっていませんか?
今回は、iPhoneのバッテリーを節約して持ちをよくする方法を15個紹介します。
バッテリーは消耗品なので、バッテリーにやさしい使い方をすることで寿命も伸びるので、この記事を参考に設定を見直してみてください。
バッテリーを節約し持ちをよくする15の方法
まずは、普段の使い方で気をつけることから。ひとつひとつの効果は少ないけど、ちりも積もればです。
画面を下にして置く
液晶ディスプレイも有機ELディスプレイも画面点灯時に電力を消費します。なので、通知による画面点灯を減らせば、バッテリー消費を抑えることができます。
iPhoneは画面上部のセンサーで画面が伏せられているかどうか判別しています。iPhoneの画面を下にして置くと通知が来ても画面が点灯しないので、通知を見なくていい仕事中などは、画面を下にして置きましょう。
適正な室温(気温)で使用する
公式サポートページによると、
最適な範囲は16°C~22°Cです。バッテリー容量に回復不能な損傷を与える可能性があるため、35°Cを超える周囲温度にデバイスをさらさないことが特に重要です。損傷を受けた場合は、そのバッテリーが一回の充電でデバイスを駆動できる時間が通常よりも短くなります。周囲温度が高い場所でデバイスを充電すると、より深刻な損傷を与えることもあるので注意してください。推奨されるバッテリー温度を超えると、ソフトウェアが80%以上の充電を制限する場合もあります。また、高温な環境でのバッテリー保管でさえ、回復できないダメージをバッテリーに与える可能性があります。
とあり、周囲の温度が高い(35℃を超えるような)状態がバッテリーにとって非常に良くないことがわかります。夏場、キャンプ場など屋外で使用する場合は気をつけましょう。
以降は、いろいろな設定でバッテリー消費を抑える方法です。
有機ELディスプレイモデルはダークモードにする
iPhone12は有機ELディスプレイです。
「有機EL」の「EL」とは、英語の「エレクトロ・ルミネッセンス(electro-luminescence)」の略語です。
直訳すると有機物の発光のことで、例えば、ホタルのように熱を出さずに光を出すといったしくみがこれに該当します。
この有機物の発光のしくみを有機物の発光素子(赤R・緑G・青B)を電極で挟んで再現したディスプレイが有機ELディスプレイです。
特徴として、
- 素子自体が光るためバックライトが不要で消費電力が少ない
- バックライトや電極の層がなく、簡素な仕組みで薄型化が可能
- 素子をOFFにすると真っ黒になるためコントラストの高い表示が可能
- 素子自体が光るため発色が良い
などが挙げられます。
有機ELディスプレイは素子自体が発行するしくみのため、画面を暗く(黒く)するとバッテリー消費が抑えられます。
なので、「ライトモード」より「ダークモード」の方が同じ画面でもバッテリー消費が少ないのです。
設定 ➤ 画面表示と明るさ ➤ 「外観モード」ダークをします。
明るさを調整する
これは感覚的にもわかることですが、明るさを抑える(液晶ディスプレイのバックライトや有機ELディスプレイ素子の発光を抑える)ことでバッテリー消費を抑えることができます。
設定 ➤ 画面表示と明るさ ➤ 「明るさ」で調整します。50%〜70%がオススメです。
またはコントロールセンターで明るさを調整します。
ちなみにこの明るさ調整の部分を長押しすると以下の画面になり、明るさの調整だけでなく、ダークモードのON・OFFもここで設定できます。
コントロールセンターの出し方は以下のとおり。
(引用元:Appleサポート – iPhone や iPod touch でコントロールセンターを使う)
そのほか、「自動ロック」までの時間を短くしたり、「手前に傾けてスリープ解除」をOFFにするとさらにバッテリー消費が抑えられます。
ウィジェットを厳選する
とても便利なウィジェットも当然バッテリーを消費します。設置するウィジェットは最小限にしましょう。
見落としがちなのがホーム画面を左にスワイプした画面にあるウィジェットです。
ほとんど使わないと思うのでウィジェットを長押ししてウィジェットを削除するか、編集を押してをタップして削除しましょう。
【iOS14対応】半年使って厳選したiOS14の便利な機能6選 – オススメのウィジェット
Wi-Fi設定を見直す
iPhoneはモバイル通信よりもWi-Fi通信の方がバッテリー消費が少ないため、家などでWi-Fiが使える場所では、Wi-FiをONにしておきましょう。
反対にWi-Fiが使えない場所では、Wi-FiがONの状態だと常時Wi-Fi電波を探すため、バッテリーを消費します。なので、Wi-Fiが使えない場所ではWi-FiをOFFにした方がバッテリー消費を抑えられます。
設定 ➤ Wi-Fi ➤ 「Wi-Fi」をONにしたり、OFFにしたりします。
「いちいち設定開けてWi-FiのON・OFFなんてやってられない!」と思った方は、自動化(オートメーション)してみてはいかがでしょう?
【iOS14対応】iPhoneおすすめのオートメーションベスト5 – Wi-Fi設定を半自動化
インターネット共有をOFFにする
インターネット共有とは、iPhoneを経由してPC等からインターネットに接続する機能です。この機能がONのままだと、多少なりともバッテリーを消費します。常時使う機能ではないので、普段はOFFにしましょう。
設定 ➤ インターネット共有 ➤ 「ほかの人の接続を許可」をOFFにします。
通知の最適化
メッセージなど通知がないと困るアプリもありますが、ほとんどのアプリは、起動したときに確認できればいいものです。
通知は、通信と画面点灯の両方でバッテリーを消費します。
設定 ➤ 通知 ➤ 「通知スタイル」で必要なアプリのみに通知を許可しましょう。
位置情報の共有をOFFにする
位置情報も便利な反面、バッテリーを消費します。
位置情報の共有は、家族や友達などと今どこにいるかを共有する機能です。この機能は便利なんですが、常時共有する必要もないので、普段はOFFにしましょう。
設定 ➤ プライバシー ➤ 位置情報サービス ➤ 位置情報を共有 ➤ 「位置情報を共有」をOFF
位置情報の使用を最小限にする
アプリによっては位置情報を「常に」使用してバッテリーを多く消費するものもあります。
アプリごとに位置情報の使用を許可したり拒否したりできるので、アプリが使用する位置情報は最小限にしましょう。
設定 ➤ プライバシー ➤ 位置情報サービス
アプリごとに「なし」「このAppの使用中のみ許可」「常に」といった設定を変更します。
特に気をつけたいのが「常に」設定です。バッテリーを多く消費するので「常に」を設定するアプリは最小限にしましょう。
Appのバックグラウンド更新を最小限にする
これはAppを起動していなくても情報を取りにいく機能でバックグラウンドで通信したりするのでバッテリーを多く消費します。
これも必要最小限にしましょう。少しでもバッテリーを節約したい場合はOFFにしてもかまいません。
設定 ➤ 一般 ➤ Appのバックグラウンド更新で必要なアプリのみONにしましょう。
また、上の「Appのバックグラウンド更新」はデータ通信を節約するために「Wi-Fi」にしておくといいでしょう。
SiriをOFFにする
Siri設定もバッテリー消費に影響します。
”Hey Siri”を聞き取る設定がONの場合、iPhoneのSiriは常に待機していますのでバッテリーを消費しています。
呼びかけるだけでSiriが起動するので便利ですが、使わない人はOFFにしましょう。「サイドボタンを押してSiriを使用」も同様です。
設定 ➤ Siriと検索で、「”Hey Siri”を聞き取る」と「サイドボタンを押してSiriを使用」をOFFにします。
モーションとフィットネスをOFFにする
iPhoneは常にモーションセンサーによって何歩歩いたかなどの活動量を把握しています。当然バッテリーを消費しているので、Apple Watchを使っている人や、そもそも使わない人はOFFにしましょう。
設定 ➤ プライバシー ➤ モーションとフィットネス ➤ 「フィットネストラッキング」をOFFにします。
低電力モードを活用する
公式サポートページによると、
低電力モードにすると、以下の機能が制限されるか、機能に影響が出るとあります。
- メールの取得
- App のバックグラウンド更新
- 自動ダウンロード
- 一部のビジュアルエフェクト
- 自動ロック (デフォルトは 30 秒後)
- iCloud 写真 (一時的に停止)
- 5G (ビデオストリーミングを除く)
低電力モードは、主要な機能は維持しつつ、ディスプレイの明るさを減らしたり、バックグラウンドでのコンテンツのダウンロードを停止したりして、バッテリーの消費を極力抑える機能です。
バッテリーの節約効果が非常に高いので、少しの利便性を捨ててでもバッテリーの節約を優先する場合には、有効な手段となります。
iPhoneを再び充電してバッテリー残量が80%を超えると、低電力モードは自動的にオフになります。
設定 ➤ バッテリーで「低電力モード」をONにします。
コントロールセンターに「低電力モード」を追加するとコントロールセンターでもON・OFFが切り替えできるので便利です。
コントロールセンターの項目は、設定 ➤ コントロールセンターでカスタマイズできます。
わたしはオートメーション機能を使って、バッテリー残量が30%を下回ったときに自動で「低電力モード」がONになるようにしています。
【iOS14対応】iPhoneおすすめのオートメーションベスト5 – 低電力モード設定を自動化
バッテリー充電の最適化
iPhoneで使用されているリチウムイオンバッテリーは、フル充電された状態の時間を減らすことでバッテリーの劣化速度を遅らせることができます。
iPhoneには、機械学習により毎日どのように充電しているのかによって、次に使い始める直前まで80パーセントを超える充電を保留する「バッテリー充電の最適化」という機能があるので、バッテリーを大事に使いたいひとは必ず設定しましょう。
設定 ➤ バッテリー ➤ バッテリーの状態で「バッテリー充電の最適化」をONにします。
バッテリーの寿命を確認する方法
ここまでバッテリーを節約し持ちをよくする方法を紹介しました。
残念ながらバッテリーは消耗品であり、寿命があります。
公式サポートページによると、
すべての充電式バッテリーは消耗品で、その耐用年数 (寿命) には限りがあり、いずれは容量やパフォーマンスが低下して交換が必要になります。バッテリーが劣化すると、その影響で iPhone のパフォーマンスにも変化が表れます。
バッテリーの充電残量が少ない、化学的経年劣化が進んでいる、周囲温度が低いといった状況下では、突然のシャットダウンが起きる可能性が高くなります。極端な場合はシャットダウンが頻繁に起こり、その結果、デバイスが不安定になって使えなくなることもあり得ます。
とあります。
iOS11.3以降のバージョンでは、バッテリーの状態を表示し、バッテリーの交換が必要な場合はそれを推奨する新機能 (対象は iPhone 6 以降) が追加されました。
交換の目安は最大容量の80%を下回ったときだそうです。一度確認しておきましょう。
設定 ➤ バッテリー ➤ バッテリーの状態で「最大容量」を確認します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
バッテリーを節約し持ちをよくする方法を紹介しましたが、かなり多くの設定が関わっています。また、普段の使い方や寿命の確認なども含めると、結構大変です。
ただ、一度設定しておくと、あとは画面を下にして置くことと、iPhoneが熱くならないように気をつけるだけなので、この記事を参考にぜひ一度設定を見直してみてください。
さいごに最小限の設定をまとめておきます。(各項目はページ内にリンクしています。)
- バッテリー充電の最適化
- ダークモードにする(有機EL液晶モデル限定)
- Wi-Fi設定を見直す
- Appのバックグラウンド更新を最小限にする
- 位置情報の使用を最小限にする
最後にオススメの本を紹介します。
以上です。
参考になればうれしいです。