毎年恒例のAppleイベントWWDC(Worldwide Developers Conference)を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
私もその一人です。
今年のWWDC21は、6月7日午前10時(日本時間6月8日午前2時)に基調講演を皮切りにスタートすると発表されています。
そこで、開幕直前となったWWDC21を最大限楽しむために、過去のWWDCでなにが発表されてきたのかをおさらいしたいと思います。
WWDC21開幕直前!過去のWWDC基調講演おさらい(2021)
AppleのNewsroomサイトでは、1997年に復帰したジョブスがCEOに就任した2000年のWWDCからプレスリリースを確認できます。
では早速昨年のWWDC2020から遡っていきましょう!
WWDC2020
まずiOS14から。一番注目のウィジェットのほか、Appライブラリやピクチャ・イン・ピクチャ、翻訳機能追加などを発表。
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iPadOSや、AirPodsでは空間オーディオ対応、watchOS7の手洗いサポート(コロナウイルス対策)や、OSを横断するプライバシー機能追加、tvOS14とHomeKit、macOS Big Surの発表もありました。独自プロセッサ「Apple Silicon」に2年かけて移行することも。
盛りだくさんの内容。
WWDC2019
6月3日~6月7日の期間、マッケナリー・コンベンションセンター(サンノゼ)で開催されました。
複数ユーザーに対応したtvOS、watchOSのアップデートで新Faceや計算機、ボイスメモの追加、Activity Trends、エクササイズのまとめなどに続き、iOS13。クールなダークモード搭載!さらにユーザーのデータを保護する仕組みを持つ「Sign in with Apple」のログイン機能も。
iPadOSではウィジェット追加やマルチタスク機能の強化。
そして、おろし金MacPro!なんと最大28コアのIntel Xeonと最大1.5テラバイトメモリが搭載できて誰が使うの?ってぐらいハイスペックで5,999ドルから。また、32インチ、Retina6Kのデスプレイ「Pro Display XDR」も発表されました。こちらは4,999ドルから。
さらに新macOS Catalina(キャタリナ)を発表する盛りだくさんぶりでした。
WWDC2018
6月4日から6月8日の期間でサンノゼで開催されました。
まずはダークモードがクールなmacOS「Mojave(モハーヴェ)」、iOS12ではAR機能が強化され、ひとつのAR環境に複数デバイスが接続できるようになったりAR上での寸法計測が可能に。ショートカット機能も追加されました。
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watchOS5も発表され、トランシーバー機能が追加されました。
WWDC2017
まず、ティム・クックCEOは「登録開発者は昨年400万人増えて1600万人になり、WWDCに参加したのは5300人で過去最高だ。」と語りました。最も若い参加者はオーストラリアからの10歳の開発者で、最年長は日本の若宮正子さん(82歳!)だと写真付きで紹介しました。
そして本題へ。
Apple TVに「Amazon Prime」が登場し、watchOS4は3つのウォッチフェイス追加やワークアウトアプリのアップデート、macOSは”High Sierra”になりました。
ARが搭載されたiOS11と続き、ハードウェアではiMacのハイエンドモデル「iMac Pro」、iPad ProとSiri搭載の「HomePod」が発表されました。
WWDC2016
6月13日から17日にかけてサンフランシスコで開催されました。
watchOS3、tvOSと発表して、OS Xが「macOS」へ改名。バージョン名は”Sierra”となりApple Watchによるパスワード不要のオートアンロック、端末をまたいでコピペできるユニバーサルクリップボード、iCloudの強化などの機能が追加されました。
そして、Siriが外部アプリに対応し、AI導入の写真アプリなど新機能が多数追加されたiOS10が発表されました。
WWDC2015
6月8日から12日にかけて、サンフランシスコのMoscone Westで開催されました。
まずはOS X El Capitan、Apple Pay(Wallet)、iOS9ではiOS端末およびMacでiCloud経由で同期するNotes(メモ)の手書きやチェックリストなどの新機能、Apple Watchの新OS「watchOS2」も発表されました。
さらに新しい音楽サービス「Apple Music」も。
WWDC2014
6月2日から6日にかけて、サンフランシスコのMoscone Westで開催されました。
新OS X Yosemiteから多数の新機能、通知センターやiPhoneとシームレスにつながったAirDropなどを発表してiOS8の発表。HealthKitが登場し、ファミリーシェア機能も追加されました。
WWDC2013
6月10日から14日にかけて、サンフランシスコのMoscone Westで開催されました。
新OS X Mavericksに始まり、iCloudキーチェーン、MacBook Airからの円筒形のMac Pro!、iOS7も発表されました。
シンプルでフラットでモダンなUI。細いフォントやアイコンもフルチェンジした。とジョニー・アイブが語りました。
WWDC2012
6月11日~6月15日の期間、サンフランシスコのMoscone Westにて開催されました。
去年はジョブズだった基調講演はティム・クック新CEOが担当。
新MacBook Air、Proに続き、200以上もの新機能を搭載したOS X Mountain LionとiOS6が発表されました。
WWDC2011
6月6日~10日の5日間にわたって開催されたWWDCでは、病気療養中に関わらずCEOスティーブ・ジョブズが力強く基調講演を行った。
Macの新OS X LionのマルチタッチジェスチャーやMission Control、AirDrop、200もの新機能が追加されたiOS5の通知センターやロック画面からのカメラ起動、iMessage、リマインダー、iCloudなどが発表されました。
WWDC2010
CEOのスティーブ・ジョブズによる基調講演で6月7日に開幕し、11日までの5日間にわたって開催されました。
iPadやiBooksの新機能、そして第4世代となるiPhone 4の発表がありました。フラットでシャープなこのデザインはiPhone12で復活していますね。個人的に最も好きなデザインです。
またディスプレイの密度を劇的に高めた高解像度の「Retina display」が初登場しました。これは衝撃でした。人間の網膜が認識できる上限 300 ppiを超えた326ppiを実現したと。
iOSという名称変更もありながら、「One more thing……」でビデオ通話の「FaceTime」発表。
値段は16GB が199ドル、32GBは299ドル。色は白と黒。白モデルが品薄でしたね。
WWDC2009
CEOのスティーブ・ジョブズ氏は休養中で不参加ながらも、6月8日から12日にサンフランシスコで開催されました。
15インチの新MacBook Proや次期Mac OS X ”Snow Leopard”、コピペに対応したiPhone OS 3.0、そしてiPhone 3GSが発表されました。
3GSの”S”はSPEEDの頭文字。価格は16GBモデルが199ドル、32GBモデルが299ドルでした(今考えると安い!)。世界80か国で発売されました。
私が最初に所有したスマートフォンです。懐かしい。
WWDC2008
サンフランシスコで開催されたWWDC2008の基調講演では、アップルCEOのスティーブ・ジョブズがMac、音楽ビジネス、iPhoneをAppleの3つの柱として紹介し、Mac OS X Leopard、iPhone SDKやApp Storeなどの開発環境、iPhone 3Gを発表しました。
WWDC2007
スティーブ・ジョブズによる基調講演で始まったWWDC2007はサンフランシスコのMoscone Westで6月11日から6月15日の5日間にわたって開催されました。
Mac OS X Leopardの10個の新機能やWindows版のSafari、MacやPCのiTunesコンテンツをすべてワイヤレスでテレビで再生できるApple TV、そしてタッチ操作が可能なワイドスクリーンを搭載し、iPod・携帯電話・インターネット通信機器をひとつにまとめたものとしてiPhoneなどが発表されました。
WWDC2006
8月7日から8月11日までの5日間にかけてサンフランシスコのMoscone Westで開催されました。
パフォーマンスと拡張性を重視したハイエンドな「Mac Pro」とサーバ製品「Xserve」などを発表しました。
WWDC2005
6月6日から6月10日の5日間にわたってサンフランシスコのMoscone Westで開催されました。
2006年からMacにインテル製マイクロチップを採用することなどを発表しました。
WWDC2004
6月28日から7月2日の5日間にかけてサンフランシスコのMoscone Westで開催されました。
Mac OS X ”Tiger”のプレビュー、iChatのアップデートとして、自分を含めて最大4人で同時に利用できるビデオチャット機能などが発表されました。
WWDC2003
6月23日から27日までの5日間、サンフランシスコのMoscone Westで開催されました。
次期Mac OSであるMac OS X ”Panther”、開発環境Xcode、この日リリースとなった新デスクトップパソコンPower Mac G5を紹介しました。
WWDC2002
5月6日から10日までの5日間にわたりサンノゼコンベンションセンターにおいて開催されました。
次世代Mac OS Xにフォーカスした内容でした。
WWDC2001
5月21日から25日までの5日間にわたりサンノゼコンベンションセンターにおいて開催されました。
次世代Mac OS Xなどが発表されました。
WWDC2000
5月15日から19日までの会期で、カルフォルニア州サンノゼのサンノゼ・コンベンションセンターにて開催されました。
発表された内容は以下のとおり。
- Mac OS X(Darwin、Cocoa、Quartz、Carbon、Aqua)
- Digital Media(QuickTime、OpenGL、Java)
- Networking and Security(IPv6 and 802.11)
- Hardware(iMac、iBook、PowerBook、Power Mac G4、AirMac、USB、FireWire)
- Tools(WebObjects、Velocity Engine performance and optimization)
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
改めてAppleの偉大さがわかり、さらにファンになりました。
私と同じようにApple好きが増えるとうれしいです。