Google、Googleマップの5つのアップデートを発表

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現地時間5月18日、Googleは、Google I/O 2021基調講演でGoogleマップの5つのアップデートを発表しました。
まとめて紹介します。

まずは過去のアップデートをおさらいしましょう。

  • 2007年:ストリートビューの導入
  • 2008年:携帯電話のリアルタイムナビゲーションの導入
  • 2011年:世界初のライブビューARナビゲーションの導入

そして、今回のアップデートは以下の5つ。

  1. 急ブレーキを軽減するルート検索のアップデート
  2. ライブビューの強化
  3. ストリートマップの詳細表示
  4. エリア混雑度の表示
  5. 状況に応じた地図表示

1.急ブレーキを軽減するルート検索のアップデート

急ブレーキは自動車事故の可能性を示す有力な指標となり得るため、機械学習とナビゲーション情報の助けを借りて、ドライブ中の急ブレーキの可能性を減らすことができるようになるそうです。
Googleマップでは道案内をするたびに、道路の車線数やルートの直進性などのいくつかの要素に基づいて目的地までの複数ルートを検索しますが、どのルートが急ブレーキに遭遇する可能性が低いかを特定し、到着時間が同じか差が少ない場合に自動的に急ブレーキの少ないルートを推奨します。
今回の変更により、Google Mapsで走行するルートにおいて年間1億件の急ブレーキを回避できる可能性があると、Googleは言っています。

2.ライブビューの強化

歩いて移動する場合はAR(拡張現実)ライブビューが使えます。
新しい場所を探索するときは、地図からライブビューに切り替えて、周辺のお店やレストランの混雑状況、レビューや写真などの役立つ情報を見ることができるようになるそうです。
また、複雑な交差点には新しい道路標識が表示されるので、自分がどの道を走っているのか、どちらに行けばいいのかがよくわかるようになり、旅行中は、ホテルなどの場所と自分の位置関係をライブビューが教えてくれるので、帰り道をいつでも見つけることができるそうです。

3.ストリートマップの詳細表示

昨年8月に開始した詳細なストリートマップ機能は、今年末までにベルリン、サンパウロ、シアトル、シンガポールなど、さらに50都市で利用できるようになります。
AIなどにより、歩道や横断歩道の位置、道路の形や幅までも縮尺に合わせて表示されるそうです。
この情報が、車椅子やベビーカーを利用する歩行者にとって最も快適なルートを計画するのに役立つと、Googleは言っています。

4.エリア混雑度の表示

地域全体の相対的な混雑度を表示する機能が拡張されます。
例えば、ある地域や街の一部がいつもより混雑しているかどうかが示されるようになり、避けるべき場所がすぐにわかります。
逆に街の人気スポットをチェックしたい場合は、このエリア混雑度を使って活気のある場所を一目で見つけられることでしょう。

5.状況に応じた地図表示

マップ上の情報は便利ですが多すぎます。
一日のうちのどの時間帯に行くか、また、その時間帯に何をしているかによって、関連する情報が表示されるよう、最も適切な情報を表示するようにマップを調整できるようになるそうです。
例えばニューヨークに住んでいて、平日の午前8時にマップを開くと、ディナースポットではなく、近くのコーヒーショップが目立つように表示され、また、週末に旅行に出かける際には、地元のランドマークや観光名所をマップ上で簡単に見つけることができます。

詳細はGoogleのブログ記事を参照してください。
また、基調講演はYouTubeで公開されています。

アップデートが楽しみですね。

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